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- 【診療科】消化器外科
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急性胆のう炎について
胆のうは肝臓の底にくっついている7~10cm長の袋で、肝臓で作られた胆汁という消化液を濃縮、貯蔵する役割があります。食事を摂ると胆のうが収縮し、胆汁が十二指腸へと送り出されますが、胆のう内の結石などにより胆汁の流れが悪くなると、胆汁に感染が起こって炎症を起こし、急性胆のう炎を発症します。

急性胆のう炎は放置すると胆のうが破れて腹膜炎を起こすなど、さらなる重症化のリスクがあり、基本的には発症後72時間以内の手術が望ましいとされていますが、患者さん個々の状況によっては、緊急手術そのものがリスクとなる場合もあります。当科では患者さんの安全を第一に考え、一旦抗生物質で炎症を抑えたのちに、待機的に腹腔鏡下胆のう摘出術を行うことにも取り組んでいます。
また、2021年6月に近赤外蛍光対応腹腔鏡を導入して以降、静脈注射したICG(インドシアニングリーン)を赤外観察カメラで画像化し、手術中にリアルタイムで胆管の解剖を描出することで、総胆管の損傷を防ぎ、腹腔鏡下胆のう摘出術の安全性が向上しました。

