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大腸がんについて
大腸がんはがん罹患数が1位(2020年)、がん死亡数が2位(2023年)の疾病であり、現在日本人が最もなりやすいがんの一つになっています。
大腸がん治療は、内視鏡的切除(大腸カメラを使って病変を切除する)、外科手術、化学療法(抗がん剤治療)、放射線療法の4つに分けられ、大腸癌研究会が作成した大腸癌治療ガイドラインに基づき、患者さん個々の病状に応じて最適な治療法を選択します。
外科手術においては、根治性と安全性を担保したうえで、低侵襲性と肛門温存を含めたQOL(Quality of Life;生活の質)の維持を重視し、患者さんの背景や進行度に応じて開腹手術、腹腔鏡手術の適応を決定しています。
また、近赤外蛍光対応ビデオ内視鏡の利点を活かし、ICG(インドシアニングリーン)を静脈注射したのちに腹腔鏡カメラで近赤外光観察を行うことで、吻合する(腸と腸をつなげること)腸管の血流評価を行っています。吻合する腸管の血流をより視覚的に評価することで、術後の吻合部(腸と腸のつなぎ目)のトラブル(縫合不全;腸と腸のつなぎ目がくっつかずに中の便が外に漏れ出ること)をなくすことを目指しています。


当科では、根治切除を行った大腸がんに対する再発予防目的の術後補助化学療法や、切除ができない進行大腸がんや再発大腸がんに対する治療目的の化学療法も行っています。
進行した直腸がん(肛門に近い位置にある大腸がん)に対しては、広島駅近くの広島がん高精度放射線治療センター(HIPRAC)と連携し、放射線療法にも取り組んでいます。