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診療体制について
外来
当院外来は、呼吸器センター(呼吸器内科、呼吸器外科)を中心として内科(消化器、糖尿病・内分泌、循環器)、外科(消化器、内視鏡)、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、リハビリテーション科、呼吸器リハビリテーション科の診療を行っています。
専門外来として呼吸不全(HOT)外来、禁煙外来、アスベスト外来、睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来、フットケア外来、物忘れ外来、甲状腺外来、セカンドオピニオン外来があり、認定看護師が関与している外来には、緩和ケア内科、認知症看護外来、ストーマ外来、肺がん何でも相談会があります。
各部署と連携し情報共有して、もう一歩先に足を踏み込み患者個々のニーズに対応し、当院の強みである呼吸器疾患へのケアや訪問、緩和、摂食・嚥下、認知、皮膚・排泄ケアなど専門知識を活かして、「その人らしさ」に寄り添い、支えていける外来を目指しています。
1病棟(結核病棟)
広島市唯一の結核病棟(41床)で、感染症分類の二種感染症である結核患者を受け入れています。
医療圏は広島県をはじめ山口県からも受け入れ、外国人患者さんにも対応しています。
患者教育を柱として、患者さんだけでなくご家族も参加できる結核教室を開催し結核の理解を得ることで、感染拡大の防止及び自己管理の意識づけに繋がっています。
各保健センターとも連携をとり、DOTS(直接服薬確認療法)カンファレンスを月1回開催し、退院後も抗結核薬を確実に内服継続でき治療終了することを目指し、情報共有を行いながら支援しています。
2病棟(療養型病棟)
医療療養型病棟(47床)で、急性期の治療後引き続き医療提供の必要性が高く、継続的に病院での療養が必要な患者さんにご利用いただく病棟です。
厚生労働省が定めた、医療区分およびADL区分が該当する方で、包括評価を行います。
人工呼吸器や酸素吸入の必要な患者さんが多く、急性期後長期臥床・脳梗塞後遺症などに対応し、レスパイト入院にも対応しています。
多職種との連携でチーム医療に取り組み、患者さんにとって在宅生活に近い、よりよいケアや退院支援を行っています退院前後訪問も積極的に行っています。
看護師・介護福祉士が協働で、患者さん・ご家族・地域の皆様の思いを大切に、一人ひとりの状況に合わせた医療・看護・介護ケアを提供しています。
3病棟(急性期一般病棟)
3病棟は一般急性期(主に呼吸器疾患、救急)52床の病棟です。
肺がん、呼吸器感染症、慢性呼吸器疾患(気管支喘息、肺気腫(COPD)、間質性肺炎など)、気胸などの広範囲にわたる呼吸器疾患に対応しています。
また、気胸ホットライン・呼吸器センターホットラインによる緊急入院や救急輪番にも対応し、24時間入院を受け入れています。
看護師は、認定看護師や呼吸療法認定士などの各種学会認定の資格を持つ看護師も配置されています。人工呼吸器装着中の方への看護やがん看護など、急性期から終末期までの幅広い対応が求められるため、看護師の人材育成にも力を注いでいます。
4病棟(地域包括医療病棟)
病床数59床で主に呼吸器内科・呼吸器外科・眼科・整形外科の患者さんが入院しています。
地域包括医療病棟とは高齢の救急患者さんを受け入れる体制を整えリハビリテーション、栄養管理、退院支援等の機能を担う病棟です。
他職種との連携によるADLの維持、向上および早期の在宅復帰を目指した医療・ケアを提供します。
看護師は、認定看護師、特定行為研修修了者、各種学会認定の資格を持つ看護師も配置されています。
患者さん、ご家族に寄りそうことを一番に考えています。
手術室・中央材料室
呼吸器外科・外科・整形外科・眼科の手術を行っており、年間約1,000件の手術が行われています。
診療科別の手術割合は6割が眼科、4割が外科・整形です。
手術室の運営は、手術室の基本方針「コミュニケーションと人間関係を良好に保ち、手術パフォーマンスを向上させ安全で質の高い手術を提供する。継続受け持ち性を基本とし、患者さんやご家族から信頼されるサービスを提供する。」に基づいています。
呼吸外科手術(肺癌・気胸)は、完全鏡視下手術に特化しており、消化器外科でも開腹手術より腹腔鏡手術の件数が上回っています。
整形外科手術では、肩や脊椎の手術が主に行われており、眼科手術では、白内障・緑内障・網膜剥離と各種疾患に対応しています。
また、安全な手術を受けていただけるよう、WHOが推奨する安全チェックリストを用いて、患者さんの安全確認をチームで行っています。
その他、術前患者訪問は外科系手術で99.6%行われており、安心して手術を受けていただけるように努めています。